[DDR その他] EVOLVEDシリーズの難易度を比較してみた(SP編)

【DDR】 EVOLVED シリーズ 踏み比べ SP編(2022年令和最新版)

修正記事を作り直しました。


DDRに収録されている「EVOLVEDシリーズ」は、同じ曲でもバージョンが3~4種類あり、
譜面構成やソフランなどが一部異なっています。
このバージョン間の難易度について、公式では

「(osaka EVOLVEDの)3種類は、むずかしさや条件的には同じなので、どの種類になるかによって、不公平になることはありません。」
ダンスダンスレボリューション フルフル♪パーティー|シークレットより)

と書かれていますが、**実際の難易度はバージョンごとに差がある**のもまた事実。

厳密には、ACにおいては「条件」も同じではないらしいのですが、こちらは本題からそれるので割愛します。
というわけで今回は、各EVOLVEDシリーズについて、バージョン間での難易度の差がどんなものか比較してみました。

難易度はおおよそ、通常ゲージでのクリア基準。
ABCのどの順番で難しくなるのか、をまとめてみます。
なお、ここで主に扱うのはEXPERT譜面のみ。
ロンドンの鬼がまともに踏みこなせれば、これも加えたいところですが


ただ、全く同じ譜面ではない以上、難易度に多少のばらつきが出てしまうのはしょうがないと割り切ろう。
DDR2013稼働現在、この記事に挙げているEVOLVEDシリーズは全て通常解禁されており、
ACでは好きなバージョンを選んでプレイすることができます。
(逆に、ランダムで分岐する状態では遊べなくなった)

roppongi EVOLVED

roppongi総評

基本BPMは170、EXPERT足15。
Ver.Aはソフラン・停止がなく、EVOLVEDシリーズ中唯一(※)のストロングスタイル。
Ver.Bは低速が加わり、
Ver.Cは低速+停止、
Ver.Dでは**加速+連続停止**が更に加わる。
(※)CS限定のL.A.EVOLVEDもソフラン・停止がない。そのため厳密には「唯一」ではない
共通配置→分岐→共通配置→分岐
EVOLVED中では珍しく、上記のように後半にもいったん共通配置が入ってくる。
便宜上、本稿では「第1分岐」「第2分岐」と呼んで区別する。
(念のため書いておくと、分岐が2回行われる訳ではない。
分岐後にたまたま同じ配置があるだけ、との解釈もできる)
最初の分岐箇所はB・Cで16分5連が穏やかになるポイントだろうか
曲の流れとしては、もう少し後の「明らかな」違いが出るところがしっくりきそうだけど

roppongi EVOLVED Ver.A

バージョン間の比較という点では特筆することがない。
このため、Aは他バージョンの比較基準として扱う。

roppongi EVOLVED Ver.B

Ver.Aと大きく変わらないが、中盤の低速・スキップの点で変化している。
低速は同時さえ気を付ければさほど難しくはなく、
加速後のスキップ地帯もそこまでの殺傷力はないだろう。
スキップの体感難易度は個人差があるだろうが、
相当する箇所がVer.Aでは●●○●●系のスキップ→乱打16分5連の連続となっており
ここを比較した場合、明らかにBの方がやさしくなっている。

roppongi EVOLVED Ver.C

前半部はVer.Bと似た感じで、低速まわりはBとほほ同等。
ただ、実質休憩地帯である長いFA地帯がなくなり、16分が含まれるため
Bよりは難化している。
特筆すべきは後半部。
長い16分滝があり、その直後には六本木中唯一の16分ビジステップ、更には追撃と同時ラッシュが襲い掛かる。
16分8連が複数回出てくる形のA・Bとは単純な比較は難しいが
一気にやってくるため、耐えきることがより困難になっている。
低速地帯こそ楽とはいえ、全体的に見ればAよりも厳しくなっている。
ちなみに書き損ねたが、第1分岐中、低速前には逆足入りの16分~アフロ踏み3連符が存在する。

roppongi EVOLVED Ver.D

分岐後、初見殺しの連続停止からの**BPM340への加速**、そこに含まれる長い8分があり、
休憩地帯は長いFAと、そのあとの数小節程度と非常に少ない。
更に後半ではもう一度連続停止があり、長めの16分滝が2回襲い掛かる。
以上の点から、明らかにA~Cより難化している。
道中でBPM340へ跳ね上がるためHSの設定が難しいのも、この譜面の難易度を上げる一因だろう。
ちなみに低速(BPM85)はない。

roppongiまとめ

B<A<C<<D
ABCは15中位程度、Dは足15上位~足16程度。

London EVOLVED

London総評

基本BPMは340、EXPERT足14、CHALLENGE足17。
Aは超低速(42.5)、Bは高速(21-420)、Cは340そのまま。
Cは分岐後にソフランがないので、その点からはCが楽…なのだが、その分、Cには体力要素が加わっている。

London EVOLVED Ver.A

かつてVOL200だった「POSSSESSION」のVOL値引き下げもあり、ACへの移植前から何かと話題になっていた譜面。
(その後、実際にVOL200譜面として君臨した)
分岐後は超低速を挟んで、交互難を含む4分滝→長めの8分滝と続く。
超低速は個人差もあるだろうが、その遅さゆえに非常に見切りにくい(曲とずれている気もする)。
とはいえ、捻りや64分(=BPM340の8分相当)がなく、接続を狙わない場合ある程度はジタバタでごまかしもできる。
クリア挑戦クラスではラストの長めの8分滝が鍵。
EXPERTでは、長めの8分滝を踏ませるのはVer.Aだけであり、
分岐後もこれといった休憩・回復ポイントもないためゲージの維持が難しい。
(体力面での回復は低速部、ゲージ面での回復は低速を抜けたところで多少可能ではある)
回復ポイントの少なさとラス殺しの面から、ロンドン激の中では抜けにくいほうと思われる。

London EVOLVED Ver.B

分岐後、BPM210に変化。少し経過すると、BPM420へと加速する。
A・Cと違って踏む速度そのものが大きく変わるため、多少の慣れが必要(特に変化後の最初の数歩)。
EXPERT譜面ではスクロールスピードの速さもそうだが、高速地帯に頻出する縦連が厄介。
終盤のFAは嫌らしいが、多少切ったところで致命傷にはならないだろう。
局所難易度はそれなりに高いものの、加速後(の縦連地帯より前)は比較的穏やかな譜面であり、立て直しもできる。
ただし、BPM420というそもそもの速さがあるため、そう簡単に楽と言い切って良いものではない。

London EVOLVED Ver.C

何を思ったのか、唐突にMITSURU感あふれる曲調になってしまうVer.C。
TAG氏いわく「(突き落とした)その谷底から飛翔する」感じらしいのだが、
某スーパースターもこうやって谷底から飛翔してきたりするんですかねえ。
\待たせたな!/
譜面自体では、分岐後にソフランがなく、そちらの面で難しい要素はない。
また、A・Bよりも(分岐前の停止中に)曲が流れだすのが速く、再始動のリズムも取りやすいだろう。
ただその分、譜面そのものは他よりもやや難しい。
捻り・8分・同時などをふんだんに盛り込んだ総合譜面となっており、A・Bより体力面での休憩地点が少なくなっている。
最後まで踏める体力があるか、という課題はあるものの
それでもABよりは踏みやすいと思う。
ちなみに、Cの鬼は体力面で更に強化されており、
ロンドン鬼の中でもっとも抜けにくいとも言われる。
・・・が、私自身がこの難易度を比較するレベルではないと思われるため、評価については差し控える。

Londonまとめ

ロンドンの難易度は
C<B<A
いずれも足14中下位~中上位程度か。
CHALLENGEについてはまたどこかで

NewYork EVOLVED

NewYork 総評

基本BPMは190、Aのみ後半は380。EXPERT足16。
分岐後を境に、TYPEごとに曲調がガラリと変わる。

NewYork EVOLVED(TYPE.A)

分岐後、BPMが380に跳ね上がる。
BPM380地帯は共通配置に比べて配置自体は易しくなり、特に交互難が大きく緩和される(縦連・同時が主体になる)。
問題となるのはむしろ、HSがかけられないため前半を低いHSで抜けることだろう。
分岐後に低速を挟まないため、休憩地帯がないのも問題。

NewYork EVOLVED(TYPE.B)

分岐後の低速はしばらく休憩地帯。
低速の終わり頃に、踏みにくい同時が数回出現する程度である。
BPM190に戻ってからが本番で、交互難や捻りに加えて16分が入ってくるという
共通配置の強化版のようなものが降ってくる。
ここの配置が全TYPE中もっとも難易度が高く、
ちなみに、TYPE.Bだけは分岐後でも表拍⇔裏拍の色が変わらない。

NewYork EVOLVED(TYPE.C)

分岐後の低速は休憩地帯、ただし低速に32分が頻出する。
とはいっても、32分は同方向地団駄が主で、この難易度では敢えて着目するようなものでもない。
BPM190に戻った後はTYPE.B同様に交互難を含む配置がくるが
そこまで長く続くわけでもないため、Bほどは難しくないだろう。

NewYork まとめ

C<B<A
配置そのものを見ればAが最も楽。
TYPE.Aは序盤の見切りにくさからくるスコアの出しにくさ、休憩の少なさによる体力要素を加味した。
DP-EXPと違って、私個人としてはTYPE.Aが特段難しいとは思っていない。
(踏みたくなさは、スライド連発になってしまうBがダントツ)
足16中位~上位あたりか。

osaka EVOLVED

osaka総評

EXPERT足16。
osaka EVOLVEDは、曲のパーツを入れ替えて作られた3つの曲。
TYPE1が剛球投手なら、TYPE2は変化球、TYPE3は魔球を使う雰囲気かな
・・・それはさておき、AC移植時にTYPE4が追加されたら面白かったかも、と密かに考えてます。
BPM50から始まり、徐々に加速して最終的にBPM300になる。
これは全TYPEで共通の傾向。
変速・拍子変更の回数が多く、コンボの切りどころが多かったためEXTRAでの突破は難しかった。
それでも足さばき自体は比較的楽であったこともあり、DDR 2013にて足15に降格。

osaka EVOLVED(TYPE1)

バージョン間の比較という点では特筆することがない。
このため、TYPE1は他バージョンの比較基準として扱う。

osaka EVOLVED(TYPE2)

分岐直後にBPM250の連続同時、また中盤のBPM150のスキップ地帯が、TYPE1・3と異なる。
この2箇所は傾向こそ異なるが、難易度としてはほぼ同等だろうか。
それ以外はTYPE1とくらべてやや同時踏みが増えた程度で、大きな違いはない(※終盤の8分同時3連×3は要注意)。
また、TYPE2は、TYPE1のBPM200・BPM250地帯がそれぞれ2つに分断され、そのことにより変速の回数が増えている。
配置自体が変わっている上記の2箇所では個人差が出るものの、
全体的に見ればTYPE1よりわずかに難しい程度。

osaka EVOLVED(TYPE3)

序盤に突如BPM300に加速するという、初見殺しを持つ。
配置がアヤシイので、(これを知ってさえいれば)ランダム分岐でもTYPE3を予測することは可能であった。
譜面はTYPE1をベースにしているが、微妙にFAが長いところがあったり、
FAがいたるところに追加されたりしており、譜面が見切りにくく、あるいは踏みづらくなっている。
序盤の殺し、道中の踏みにくさを鑑みると、TYPE1・2より難しい。

osakaまとめ

A<B<C
1・2は足15中位、3が足15上位くらい。
曲を覚えてソフランを把握すれば、もう少し全体的な難易度は下がるだろう。

tokyo EVOLVED

tokyo 総評

基本BPMは280、EXPERT足16。
全体的な曲調、譜面傾向は全TYPEを通して共通。
EVOLVEDシリーズの中で、Ver間の違いが最も少ない曲だと思います(個人的な意見だけど)
TYPE1では分岐後の停止がなく、TYPE2は2回、TYPE3では3回程度停止が入る。
とはいえ、分岐前からすでに停止が多いので

tokyo EVOLVED(TYPE1)

他TYPEとくらべて捻り配置が多く、8分同時がなくなっている。
また、本稿では関係ないが、SP-EXP譜面のみ、分岐直後は長いFAではなく8分2連の塊になっている。

tokyo EVOLVED(TYPE2)

分岐後の8分に同時が絡み出す。
シメが同時の8分13連が2回と、終盤が単→同時の2連に進化している。
いっぽうで、TYPE1にあった捻り配置はなくなった。

tokyo EVOLVED(TYPE3)

終盤の8分2連が更に強化され、回数も倍ほどに増加。
連続停止気味になっていることもあり、ラス殺し要素が強化されている。
しかし、それ以外の箇所では難易度はむしろ緩和されており、
縦連・同時が1回ずつ出現する程度で、8分滝はTYPE1より長さも捻りも弱くなった。

tokyo まとめ

TYPE1<TYPE2<TYPE3
Ver間の差はほとんどない。
停止の回数(と8分同時の多さ)でこの順位とした。
捻りが苦手ならTYPE1はもう少し上がるだろうし、同時が得意ならTYPE3はもう少し下がるだろう。
停止の把握にもよるが、すべて足16下位程度か。

総合まとめ

曲名 難易度順位(右ほど高い)
roppongi EVOLVED B<A<C<D
London EVOLVED C<B<A
New York EVOLVED C<B<A
osaka EVOLVED 1<2<3
tokyo EVOLVED 1<2<3

※表中はすべてEXPERT譜面の比較です

少し順位付けに迷ったところはあるが、全体としてこのような結果になった。
TYPE123を持つ2曲だけが、数字通りの順番に並んだのは興味深い。

ダブルでもこういう比較をやってみたいけど、六本木と東京があまり踏めていないので実現は難しいかも。地力あげてきます…。

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