DDRでノートが重なってしまった場合、「どちらのノートを上(手前)」に表示するかという問題です。
アーケードのDDRでは、重なったノートは原則、 より未来のノートを奥に表示する のに対し、StepMania5では より未来のノートを手前に表示する 仕組みのようです。
これをどこかで手を加えて、ステマニ側もACのDDRと同様に「未来のノートを奥に、より過去?のノートを手前」に表示したかったのですが、結局分からずじまいで諦めました。
…何となく癪なので、一応頑張ったメモを兼ねて、今回分かった仕様を軽くまとめます ※現在、この課題は未解決です。情報をお持ちの方はご教授いただけると幸いです。
目次
いきさつ
ニコニコの譜面動画で、NOTEの描画方法について突っ込まれ、ちょっとノートスキンを編集しておりました。スキン自体はACの再現も考慮しつつ、結構良い感じに仕上がったのですが、どうしても解決できない課題が一つ残った…というより、完成間近で気付いてしまった。
▼該当動画。
NOTEの描画おかしくね?後ろからダウンカウンタで表示すればいい
↑SM5は標準でこういう表示。どうにか直せないかな…(動画につけられたコメント(原文ママ))
「ダウンカウンタ」とは電子回路系の用語で、おそらくカウントするごとに値がマイナスされるものを指すようです。正直、このコメントで何を伝えたかったかは理解できなませんでした。 ただ少なくとも、「StepMania5の仕様で」、「ノート描画の何かが逆であること」だけは分かりました。
今まで使っていたNOTEはACと微妙に違うしなあ…と思いつつ、とりあえず新NOTEスキンを修正していたところ、NOTE同士が重なった際の描画方法が、ACとStepManiaで異なることが分かりました。
重なったNOTEの描画について
▼まず、ACの場合、重なったノートはこう表示されます。
(画像は 【ニコニコ動画】DanceDanceRevolution / IX [EXPERT] より)。
より近いノートは手前に、より遠い(=未来の)ノートは奥に表示されています。
▼次に、StepManiaの場合はこうなります。
先ほどとは逆で、より近いノートが奥に、より遠い(=未来の)ノートは手前に表示されています。
▼両者を比較するとこんな感じ
なお、32分NOTEの色が異なるのはノートスキンの仕様であり、比較的簡単に修正できます。(ただし、今後修正するつもりは特にありません)
ACの微妙な仕様
上記の画像で気付かれたかもしれませんが、AC DDRでも、なぜか「↑」方向のノートだけは、描画が逆になっています。
▼「↑」NOTEだけは過去が奥、未来が手前
上だけが逆になるこの謎仕様…一体どういうことなんだろう。
StepMania側の修正あれこれ
テーマのMetrics、NoteSkinのMetrics、テーマのScriptファイル、StepManiaの設定ファイル…など、いろいろ探ってみて変更してみましたが、結局打開策は見つからず。
その中で、ひとつだけ収穫はあり、NoteSkinのMetrics.iniにこんな記述がありました。
ReverseDrawOrder=1101
なんだろうこの謎の呪文、いかにもな感じで、めちゃくちゃ怪しい。
特に3つ目だけが逆になっているところが非常にそれっぽいのです。しかしながら、この値を適当にいじってみても、ノートスキンには何の影響もありませんでした。β的な設定項目なのか、加えて他にも設定がいるのか…。これに関してググってみても一切の情報が出てこず、答えを目の前にしてただただ立ち尽くすしかありませんでした。
NoteSkinsの設定metrics.iniの説明 さんの説明で「リバースドローオーダー」とか出てきたときは、解説はおろか直訳にすらなってない!と全力で突っ込みたかった
なお、設定名を直訳すれば、「描画の順番を逆順にする」。レイヤーの上位下位を逆にする感じなのでしょうか。
あまり考えていても分からない以上、いったん諦めることとしました。ReverseDrawOrderが全くの外れであるという確証も持てないので、どうにも煮え切らない思いです。
他のシステムを使った場合
StepMania5の他のNoteSkin
▼他のノートスキンでも、SM5では全て同じ描画仕様でした。
画像は記事の冒頭で述べた「新NOTE」の例。これに限らず、私の所持しているノートスキン全てで、この表示になっていました。
StepMania3.9
▼なんと、旧StepMania(ver3.9)では、ほぼAC通りの重なりであることを発見。
「↑」の描画まではさすがに再現できていませんが、かつてのStepManiaは正しい表示をしていたんですね。何故SM5になって、仕様を変えてしまったのだろう。
今から再びSM3.9に戻る案もありますが、オートプレイでコンボ表示ができない欠点を抱えているため、見送り(むしろ、コンボ表示をするためにSM5に乗り換えた)。
NOTE描画について補足
NOTE描画のコメントで真っ先に思い当たったのが、「内部の塗り」の部分です(ただ、これの指摘では無いことはすぐ分かりました)。
▼NOTE内部の塗りとは、この辺りのこと。
拍ごとに、根っこから先端部分に向けて塗られていく仕様ですね。詳しくは割愛。
【追記】そして冒険は終わらない
なんと、FAは「未来のノートでも奥に配置」されるらしい。上記の画像でもちゃっかりFAが奥になっていますね。もうどうにでもなーれ
コメント
atukaemasu
コメントを誤って消してしまいました(申し訳ありませんでした)。
特に密集地帯などは非常に気にはなりますが、どうしようもない仕様であると、半ばあきらめております。
とあるスキン作者に相談したところ、lua側からはできないそうです…><;
>NA-O-Kさん
ご情報ありがとうございます。
Lua側からできない…ということは、やはりNoteskinの中を修正して直るものではなさそうですね。